昔のエロ漫画

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皆さんの中には、エロ漫画といえば最近の文化でありエロコンテンツであると思われている方も多いんじゃないかと思いますが、そういう方に対してはまことにおそれながら「思慮が浅い」と言わなければなりません。
エロへの欲求は現代人に固有のものではなく、はるかな昔から僕たちの祖先はエロへのたゆまぬ欲求を持ち、それを発散させるための方法を模索していたのです。
その一環として、「絵」を用いてエロを表現するという事が連綿と行われてきました。
たとえば近代以前のエロ漫画といえば、日本にマトをしぼって紹介すると「春画」というものがあります。
春画とは浮世絵の一種で、例の西洋絵画にも多大な影響をもたらしたといわれる日本が誇る芸術のひとつであるわけですが、史上にその名を燦然と輝かせる浮世絵師たちは、風景画や人物画、風俗画などを表現するかたわら、春画と呼ばれるエロ絵も大量生産していたのです。
北斎や広重、その他もろもろのエロ漫画もとい春画は、すでに江戸時代の段階で日本のエロのレベルが非常に高かったことを示しています。たとえば、「蛸と海女」という有名な春画は、着物をはだけた婦人にぬらぬらと8本の足を絡めている蛸を描いた作品でありますが、「異種間性交」「触手」というマニアックなジャンルのエロ漫画をすでに先取りしているのです。
こういう具合に、エロ漫画の歴史は奥深いのです。


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